「そして、バトンは渡された」瀬尾まいこ

レビュー

小説を読み終えた後に、解説も読むのが習慣になっている。

この本の解説は、上白石萌音さんが書いていた。この解説を読んで、

(ああ、レビューを書く必要はないかな)

と思ったほどだ。でも、改めて、自分の言葉でレビューを書いていこうと思う。

 

この小説には、優しい世界が描かれている。

自分が社会人として働き、親になった今だからこそ、見えてくるものがあるように思えた。

 

私の読書タイムは、通勤時間と食後のひとときと決まっている。最近では、在宅で仕事をする日も増え、通勤時間だった時間を読書やガーデニングにあてることができ、読書も捗っている。

今日は、久しびりの出勤日だった。この小説が終盤だったこともあり、とても、気のなっていた。

泣くだろうな・・・と、予想はしつつも、電車の中で読み始めた。

・・・

電車の中で読むことはお勧めできない。何故なら、泣いてしまうからだ。もし、家の中で読んでいたら、号泣していただろう。

それぐらい心に響いた。

 

この小説の中では、血のつながらない家族について書いてあるが、家族っていうのは、血の繋がりだけではないのかもしれない。

 

私の夢は、幸せな家族をつくることだった。20歳ぐらいから変わっていない。今は、優しい夫と二人の子供に恵まれて、その夢を継続中だ。

幸せな家族って、何だろう?そう思うこともあったし、さらに言えば、家族って、何だろう?ぐらいの疑問になってしまうこともあった。

今までも、これからも、笑顔でいたいと思う。そして、家族にも笑顔でいてほしい。

 

そう願わずにはいられなくなる小説でした。

 

 

 

 

 

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